1965年開業
東京都江戸川区江戸川2丁目にて、先代の父が開業しました。
「ヘアーサロンクリーン」というお店のネームは?というと…「この先、キレイ・清潔という言葉が流行る。おしゃれな英語を用いCLEANを店名にするといいのでは」と先代の学生時代のご友人で、大学教授だった方に名付けてもらいました。
近所には創設されたばかりの都営住宅、活気ある材木市場、江戸川清掃工場があり住民(特に小学生)が住み、床屋に出向く客足も多かったと聞きました。その頃父がお客様に提供していた人気のスタイルはパンチパーマ。理容競技大会で奮闘した技術に磨きをかけお客様から絶賛の評価を戴いたと当時を振り返り、感謝してもしきれないと今でも話をしております。
翌年、技術向上のために講習会に顔を出していた会場で知り合った 母(カツコ)が嫁ぎ、理容椅子2台フル稼働する理髪店に。同年、江戸川2丁目都営住宅の世帯数が急激に増えた江戸川2丁目。学校の教室が足りなくなり現在隣接する学校が立ち並ぶ地域となりました。
現在の店長ゆきこさんが産まれるのは、これから数年後。朝から晩まで繁盛させていただいたと先代は話しています。
5年に一度、お客様に還元の意味を込め店内を先代自らリフォームしていました。ペンキ塗りから内装のクロス張り替え、大工仕事も器用にこなしていたのは東京に出てきて色々な職に携わったから何とか出来た!と聞きました。
このリフォーム中設備も変動しました。シャンプー台や理容椅子が続々と新モデルを発表し、当時人気があった「タカラベルモント社879」を使用。(赤ちゃん時期のゆきこさんは「879」の理容椅子がベビーベッドでしたよ)開業当時からお付合いある八百板工芸(有)さんが手掛けた最新の家具調のシャンプー台(前面の棚スペースに収納できる)をいち早く取り入れたのも先代でした。
1990年現在地に移店
数百メートル離れた現在の店舗、ルミナス78というマンションのテナントに移転しました。
「家族4人で営業すること。」先代は夢を叶えたい!と、この地を選びました。商店街の入り口と向かい合わせにオープンしたお店。
この場所はとても暖かい陽射しが朝から入ることから、全面ガラスの開放感あるサロンに施工していただきました。理容椅子4台。オープン当時は先代夫婦、長女の3人で切り盛りしていました。
パーマ、アイロン、カラー、小中高の学生、赤ちゃんからご年配の幅広い年齢のお客様に愛され営業させていただきました。終業時間後は理美容器具卸業者様主催の、技術研修を行う会場として提供しました。
各先生をお招きして技術講習をしてくださったり、コミュニケーションの場として情報交換を定期的に行っていました。
2012年リニューアル工事
2006年に先代より事業交代し、新たなコンセプトを掲げ、内外装の工事をしました。
先代から長いお付合いを頂いているサロンデザインの八百板工芸(有)さん。数回にわたる設計図の変更、話し合いを重ね、ゆきこさんのイメージに近いサロンになりました。
理容椅子台数を減らし、施術スペースをゆったりと間隔を取り天井高く空間を利用しました。
児童の人口が増えることを予想しキッズスペースとなるロフトを作り待合スペースを二分化にしました。
そしてすべてをリニューアルするのではなく、受け継がれた使えるものは残し、細かい装飾は施さず空間を利用した造りに仕上げてもらいました。
お客様はもちろんですが、近隣の方々、学生さんの拠り所として気軽に足を運んでくださるご訪問が増えました。理美容教育出版社(株)様からの取材ご訪問もいただき掲載していただきました。
2014年おもちゃこうかんリサイクルコーナー設置
学校に通う児童が抜け道としてクリーンの正面玄関を通ることから、ゆきこさんは試験的におもちゃのリサイクルコーナーを設けました。
子供の見てる目線、感覚、お子様を通しての交流など、いろいろな願いを込めています。
当初はゆきこさんの息子(子供店長)の玩具の往き場所に…と、持ち寄ったおもちゃ数点しかありませんでした。
それが徐々に交換するおもちゃが溢れかえるほど盛り沢山の山だったり。周知度も上がり子供の情報交換速度の速さには驚いています。
玩具をつなぐご縁があったりで、ココも人々の拠り所スペースになりました。